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連載 私のオリンピック・パラリンピックの思い出

岡田紗佳(プロ雀士)

第5回は、モデルでプロ雀士という異色の経歴を持つ岡田紗佳(さやか)さんが登場。2012年に雑誌「non-no」の専属モデルとしてデビューした後、雑誌、テレビ、ファッションショーなど、幅広く活動してきた岡田さんは、2017年に日本プロ麻雀連盟に所属する女流プロ雀士になると、2019年からは麻雀プロリーグ戦・Mリーグの「KADOKAWAサクラナイツ」に加入。2020年シーズンではチームがファイナルシリーズ第2位と過去最高位になり、チームの飛躍に大きく貢献した。そんな“マインドスポーツ”の第一線で活躍する岡田さんに、オリンピックの思い出を語ってもらった。

第五回 マインドスポーツとフィジカルスポーツの共通点

2021/06/30


“マインドスポーツ”として、オリンピックの正式種目を目指している麻雀。2018年に競技麻雀として日本でもMリーグが発足すると、ABEMAでの中継や動画配信もあることで、競技麻雀人気が過熱している。マインドスポーツ選手として日々試合に向き合う岡田さんが、オリンピックに対して抱く思いとは?

麻雀は、性別も年齢も関係なく楽しめる

――麻雀はマインドスポーツとして注目を集めていますが、マインドスポーツとフィジカルスポーツに共通点はあると思いますか?

岡田紗佳(以下、岡田) 麻雀は体力を使わない競技だと思われているかもしれませんが、一試合終わった後の疲労感が半端ないんです。Mリーグは1日2回しか対局がありませんが、他のリーグ戦だと1日に4~6回打つこともあります。ずっと座っているだけなのに打っている最中におなかがすくこともありますし、フィジカルスポーツと同じくらいとまでは言わなくても体力は必要だと思います。

――麻雀=スポーツというイメージがない人もいるかもしれませんが、スポーツとしての麻雀の魅力は何ですか?

岡田 老若男女問わず、誰でも一緒にできるところが、他の競技にはなかなかないことで面白いですよね。あと、「KADOKAWAサクラナイツ」では私が27歳で沢崎(誠)さんは66歳なんですが、普段だったらこれくらい年の差があると共通の話題がなかなかないんですけど、麻雀の話なら盛り上がれるというのも魅力かなと思います。

――女流雀士の皆さんの活躍を見て、自分も麻雀をやってみたいという女性の方も増えているんじゃないですか?

岡田 そうですね。女性の麻雀人口も増えてきていると感じます。過去にイベントをやっていたときには、お客さんの3割くらいは女性でした。今はオンライン麻雀も充実しているので、気軽に始められるのもいいのかもしれませんね。

――コロナ禍では、卓を囲んで麻雀を打つこともできなかったと思いますが、その期間はどう過ごしていましたか?

岡田 基本は、家でネットやアプリを使って、ユーザーの皆さんと対戦することが多かったです。実際に会わなくても、ネットで対戦できるのは麻雀の強みだと思います。あとは、麻雀のコラムを書いているので、昔の試合の映像を見返したりしていました。



――2020年シーズンは終わったばかりですが、2021年シーズンに向けて、Mリーグの観戦のポイントを教えてください。

岡田 チームそれぞれにカラーがあって、一人一人の選手の個性も違うところを見てほしいです。選手によって打ち方が全然違うんですよ。めちゃくちゃ鳴きまくる(※鳴く=対局相手の捨て牌を使い、手を作ること)人もいれば、全く鳴かない人もいるし、表情に出る人とか出ない人とか本当にさまざまな人がいるので、そういうのを見るのが楽しいのかなと思います。私は日吉(辰哉)さんの実況が大好きなんですが、実況もフィジカルスポーツのようにすごくパワフルなので、初心者の方が見ても盛り上がるポイントが分かると思います。

――「KADOKAWAサクラナイツ」のチームの魅力も教えてください。

岡田 キャラが濃いチームだと思います。沢崎さんは自分のおじいちゃんみたいなんですよ。もちろん大先輩なんですが、優しくてゆったりとした方なので、チームの雰囲気を良くしてくれていると思います。内川(幸太郎)さんはめちゃくちゃしっかりしている方なので、楽屋とか私たちの身の回りの掃除をやってくれます。堀(慎吾)さんは麻雀以外は何もできない人で(笑)。私は一番普通だと思います。今のところ大きな役割は堀さんのツッコミ役ですね(笑)。監督はいつも私たちのことを「カオスだ」って言っています(笑)。ABEMAプレミアムでは楽屋の風景も見られますが、いつもわちゃわちゃしているので、キャラの濃さが伝わると思います。



勝敗がかかった大事な局面で、最後は仲間の気持ちを想像

――ここからはご自身のオリンピックの思い出について伺います。これまでのオリンピックで印象に残っているスポーツは何ですか?

岡田 一番記憶に残っているのが、2004年のアテネオリンピックのサッカーの試合です。私のルーツは日本と中国で、2004年当時は中国にいたんですけど、日本はリーグ戦で負けてしまって、中国も出られなかったので、決勝トーナメントに進んだ韓国を一生懸命応援していたんですね。でも、あまり他国を応援する風潮ってないじゃないですか。それがおばあちゃんとしては不思議だったようで、「珍しいね」と言われたことを覚えています。ほとんどの方のルーツは一か国である人が多いと思うんですけど、私の場合は日本と中国の両方を応援しているから、多分他の国も応援できるのかなという気がします。

――他に興味を持っていたスポーツはありますか?

岡田 バレーボールは結構好きで、女子も男子もよく見ていましたし、応援していました。木村沙織さんがすごく好きだったので、ファッションショーでお会いした時にうれしすぎて「写真撮ってください!」とお願いしました(笑)。

――東京2020大会で楽しみにしている競技は何ですか?

岡田 自分がチームで戦っているのもあって、団体戦が好きです! 例えば卓球とか体操とか。個人で出場するよりも、チームとして出場する方が、プレッシャーがかかるじゃないですか。勝敗がかかった大事な局面で、最後に出てくる仲間の気持ちを想像したりして見ています。海外だと時間帯が深夜になる場合もあって、なかなか観戦しにくかったですが、今回は結構見られるので、それ以外にも今まで見たことないスポーツも見てみたいなと思います。



取材・文=﨑山瑠美子/写真=島本絵梨佳


岡田紗佳(おかだ・さやか)

1994年2月19日生まれ。2011年、第43回「non-no」モデルオーディションでグランプリ&クリニーク賞を同時受賞し、モデルデビュー。2012年から2018年まで「non-no」専属モデルを務めたほか、東京ガールズコレクションやグラビアなど多方面で活動。「ZIP」や「ネプ&イモトの世界番付」(2011~2016年、共に日本テレビ系)、「ポンコツ&さまぁ~ず」(2014~2016年テレビ東京系)などのバラエティー番組にも出演した。2017年に日本プロ麻雀連盟に所属する女流プロ雀士になると、2019年からは麻雀プロリーグ戦・Mリーグの「KADOKAWAサクラナイツ」に加入。Mリーガーとして活躍している。


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東京2020オリンピック公式ガイドブック
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発売日:2021年6月30日(水)
定価:1,980円(本体1,800円+税)
判型:A4正寸
ページ数:190P

書籍詳細